最近、「私を飼う」という人がいました。
まぁ、もっとドライな感じで言われましたが。


しかし、私というものほど飼いにくいものはないと、
自分でも感じています。

いうなれば、可愛いペットを飼ったつもりが、
ペットに飼われている、そんな感じです。


では、私を飼育していくにはどうすればよいのか。

1.適度に放置する。
 私は一人でいるのが好きなので、
 淋しくならないと交流しません。
 だから、ある程度は放置させておくとよいです。
 性的な関係もそれほど必要ではありません。

2.適度にあしらう。
 淋しくなってくると、かまってオーラが出ます。
 でもそこで構うと、変に甘えます。
 結果的に「重い」と感じることになります。

3.褒めると喜ぶがおだててはいけない。
 言葉で攻められるくらいが好きです。
 正論を言われると黙ってしまいますが、
 挑発に乗りやすいので、適当にSな発言をしていると喜びそう。

4.裏で評価してほしい。
 ちゃんとやればできる子、と信じ続けて下さい。
 でも過度の期待を抱くと、すぐに幻滅します。
 やろうと思ってもできないことの方が多いです。
 信じ続けていても、すぐに裏切ります。
 その結果、自分も傷つきます。

5.家事は一通りできるが・・・。
 自宅警備ができないわけではないけれど、
 たまに手伝ってほしい気もする。


まぁ、簡単に言うとこれくらいだけど、
それをクリアできる人なんていないと思うから、
飼われても、飼育放棄されるのが火を見るより明らか。
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保護者から、「先生は独身なのに、子育てをよくご存知ですね」と言われる。
男として、それを褒め言葉と受け止めていいのかわからないが、
確かに子どもの成長段階に合わせて接することは、
実際に子育てをしてきているのだから、わからなくはない。

私ももう歳を感じるほど教員生活も長くなってきた。
もちろん結婚は考えたこともあったが、独身を貫いている。
一人娘のアヤカを育てるために。


教員として何とか落ち着き始めた頃に、幼い彼女を引き取った。
アヤカはテレビの横に立てかけた写真でしか母親を知らない。
写っているのは確かに彼女の母親だが、私の妻ではない。

複雑な事情があるように思えるが、単に身内で引き取れるのが私だけで。
押しつけられたわけではなくて、自ら手を挙げた。
もちろん彼女のためにもいいだろうと思ったから。

初めは「子どもの面倒を見るだけ」と高を括っていたが、
まだ物心が付いていない子を、 子育てについて何もわかっていない私が、
手探りで生活をスタートさせたのはあまりにもお粗末。
クラスで何十人の子どもをまとめるのとは勝手が違った。
とにかく、この娘を悲しませることだけはしたくない、とだけ考えて過ごした。

成長したアヤカは危なっかしいくらいにぽやーっとしていて明るくて、
本当に私が育ててきたのが不思議なくらいに素直な子だ。
反抗期があってもよさそうなのに、そんな素振りは見せたこともない。
たまに口を利いてくれないときもあるけれど、1日経てばケロッとしている。
私の実子ではないことをわかっていて、
彼女なりに私に気を使ってくれているのだろうか。

そして私に余裕ができたのか、アヤカが見ていて可愛い、
いや、とにかく一挙手一投足が愛くるしい。
これが父性というものかと感じるようになった。
気が付いたら冬のボーナスでビデオカメラも買っていた。
いつかは私の元を離れることはわかってはいても、
アヤカの部活動での活躍とかを残したいと純粋に思い始めた。
それだけに止まらず、こうして文章で残そうと思ったのは、
親バカもここに極まり、といった重症なのかもしれない。
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