瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
 われても末に あはむとぞ思ふ
              ――崇徳院  「詞花和歌集」


<直訳>
浅瀬の流れが速いので、岩にせき止められる急流は流れが分かれても、
下流ではいずれ1つになるように、私たちの仲も裂かれて別れても、
将来には一緒になろうと思うのです。

・文法など
「瀬を〜滝川の」は「われても〜あはむ」へかかる序詞。
「瀬」・「塞く(せく)」・「滝川」は縁語。

「われて」は、「水が割れて」と「仲がわれて」の掛詞。
「あふ」は、「流れが合う」と「二人が逢う」の掛詞。


「〜を+(形容詞の語幹)+み」
⇒〜が・・・(形容詞)なので という意味になる。

「せかるる」
→「せく(塞く)」の未然形+受身の助動詞「る」の連体形
⇒せき止められる

「滝川」はクリステルとかではなく、”急流”の意味。


作者、崇徳院(第75代天皇)
後白河天皇(第77代)と世継ぎの問題で「保元の乱」が起こる。
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