本日はSTD(性感染症)とHIVに焦点を当ててお話させていただきます。




とある新聞を読んでいたらふと目が留まったところに、
HIV(Human Immunodeficiency Virus)検査の記事がありました。

HIVは、異性間のセックスでは最大でも1%くらいの確率、
これはうっかりの針刺し事故でも同じくらいの感染率であります。
ところが、同性間(男性)のセックスでは最大で10%くらいの確率になります。

HIVの検査は、各保健所などで匿名・無料で受けられますが、
「感染したかな?」と思う性的接触から約3か月が経過しないと、
HIVの抗体が完成しないので、
明確な結果が得られないことがあるので要注意です。


ちょうど最近、図書館で目に留まった、
「Hの掟(著:山中伊知郎・今福貴子、インターメディア出版)」という書籍を
偶然にもタイミングよく読んでいました。

STD(Sexually Trancemitted Diseases:性感染症)にかかっていると、
感染力の低いといわれているHIVですが、
HIVに感染する確率が上がるようです。
1つでも小さな穴があると、脆くなってしまうガラスと同じです。

しかしながら、STDに感染しているのは、
フーゾク通いの男やお水関係の商売をなされている方だけではありません。


六本木を歩く女性に、STD無料診療券を配って検査したところ、
125人のうち102人(81.6%)がガンジダ、クラミジアをはじめとする
何かしらのSTDに感染していた(H12、赤松)。

また、とある女子高生64人を対象に同様に検査を行なったところ、
クラミジア感染10人、淋病1人、パピローマウィルス感染23人だった(赤松)。


まぁ、遊んでいる人(男)ほどゴムをしないようである。
パートナーが1人だけの男性は、
コンドーム装着率が7割であるのに対し、
パートナーが5人以上の男性は、その割合が4割にも下がる。

わかりやすくいえば、セフレが多いほどコンドームの使用率は低いわけ。
ぶっちゃけていえば、使うべく人が使ってないという事実があるわけです。
まぁ、本能的に子どもを残そうと考えていて、
本能に忠実に生きているといえばそれまでかもしれませんが、
あまりにも知性的な行動ではないといえます。

これくらい普通にはびこっているのがSTD。
はびこっているというか、防ぐ意識も思ってもないヤツらが、
ポンポン広げているだけだが。一番防がなければならない人間が。

そんなSTDを予防するのに、
コンドームを利用することは大変有効であるのですがね。。。


日本では、避妊目的ではありましたが、コンドーム先進国でした。
アメリカでは、避妊はピルで、性感染症予防にコンドームを用いる傾向があり、
どっちかというとコンドームはお水の仕事、フーゾク通いの男、のイメージで、
そんなにいいように思われてはいませんでした。

しかしながら、HIVが一般的に知られるようになると、
セーファーセックス(安全な性交渉)の機運が高まり、
アメリカでも、日本でもコンドームが飛躍的に使われるようになりました。

ところが時代は進んで、近年になると、
HIVの研究も進んで発症するまでの期間を延ばしたりできるようになり、
早期発見することで、死の病気とはいいにくくなりました。

すると、コンドームの使用は日本では90年代を境に激減してきています。


コンドームをなぜ使わないのでしょうか。
男性側の意見
 装着が面倒(42%)、感度が鈍る(32%)、購入しづらい(25%)、etc

女性側の意見
 購入しづらい(35%)、相手が嫌がる(32%)、ゴム臭がいや(25%)、etc

上位3位の意見はこのようです(メディカルジャパン調べ、複数回答)


いま、コンドームという名を変えようという動きがある。
「ガールズガード」という名前にしないかという動きである。

「これを使わない男は、女性の身体への気遣いのないヤツ」
という社会的な風潮を作ろうとしているのである。


男だけの責任とはいえませんが、
男主体のセックスが全国でしているんだなということがよくわかる、
とても残念なデータがあります。

人工妊娠中絶の数は、全年齢では11%であるのに対し、
15-19歳では9%であるのです(H10、厚生省統計より)。
つまり、人工妊娠中絶の大半が10代後半であるということ。

また、年を追って、20代以降の人工妊娠中絶の総数は減っているのに、
10代後半の人工妊娠中絶は、ここ20年で2.3倍に増え、
いまや学年に1人(100人に1人)は経験者ということになのです。

あくまでもこれは医療機関で把握されている数であるから、
闇で行なわれている分を含めれば、
その数はまだ増えることが簡単に考えられます。

 

避妊方法は、確かに種々あります。
コンドーム、IUD、ペッサリー、ピル、不妊手術、etc・・・

しかしコンドーム以外は女性に負担を強いるものばかりです。

特にピルは副作用も軽く避妊率100%とうたわれていますが、
服用から慣れるまでに生理不順や頭痛といった副作用が
はっきりと3ヶ月ほどあります。

しかもまず処方には婦人科の処方箋が必要となり、
さらに購入にあたって月3,000円ほどの負担が必要です。

ゴムに対するアレルギーがなく、
コンドームを正しく装着することができるならば、
間違いなく、コンドームの方が費用も女性にかかる負担もグッと減るのです。


なぜ、セックスは2人いないとできないのに、
男女のセックスでは、男主体で避妊の選択ができ、
女性はその身を簡単に守るような方法がないのでしょう?

なぜ、唯一女性主体で避妊の選択ができるピルの処方には、
いまだに保険が適用されないのでしょうか?


明らかにSEXというモノは、日本では男性主体だという感じが否めない。




今、日本のセックスに関することで、一番なにをすべきかを考えたとき、
最も初めに行わなければならないことは、
性教育のあり方の見直しであろうことは歴然としています。

危ないことは危ないと子どもへ教えることが大人の役割であるのに、
どうしてそれを忌諱するのだろうか?

今さら、「恥ずかしい」とか言っている場合ではないと思うのだが。
先進国の中でHIV感染者が増加しているのは、日本くらいなものである。

「AIDS検査に行きましょう」とCMで呼びかけるだけで、
HIV感染者が減少するのならば、話はここまで深刻にはならなかったでしょう。
やはり、危険なセックスが横行していることに
注意を喚起しなければならないのです。

特に、若者にとっては無知のままのセックスが
行なわれているのだから、それは「危ないこと」と
大人が言えるようにならなければならないのではないでしょうか。


上述のようにSTDにかかっているとHIVにも感染しやすくなります。
他国では、HIVの感染検査より前に、STD感染検査を行なっているようです。
それは、HIV検査には抵抗がある(HIVに感染=死のイメージが強いから)が、
STDなら自覚症状もないので、まだ検査しやすいということからだそう。

「STDなんて、抗生物質を飲めばすぐに治るから」と安易に考えず、
STDにかかったらセックスはしない、
というくらいの気持ちで望んで欲しいものです。
まぁ、そんな意思が持っている若者がこの日本にどれくらいいるのやら。


病気が怖い、妊娠が怖い。だけどセックスはしたい。
そう考えて何も対処しようとしないで、「怖い怖い」というならば、
セックスをしなければよいではないかということなのですよ。

逆に、何も考えてくれないような男とは、
「はい、それま~でよ」にしておいた方が、女性も自分の身のためである。

お互いがハッピーなセーファーセックスを目指し、
日本のSTD、HIV感染を減少させるようにして欲しいものですね。




おわり。

参考文献:「Hの掟」 詳細は本文中に記載

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