アルケミストのスキルに、アシッドテラー(通称「塩酸」)と
デモンストレーション(通称「火炎瓶」)というのがある。

アルケミストが転生した後になれる職(上位版)が、
クリエイターだが、クリエが使えるスキルに、
アシッドデモンストレーション(通称ADSまたはアシデモ)がある。

 

そこで、考えてみた。
現実世界でアシデモは可能なのか?

極論では可能である。

 

ではまずスキルの特徴から語ることにしよう。

 

・アシッドテラー(強制無属性 詠唱1000ms、ディレイ500ms)
アシッドボトルを投げて対象に遠距離物理攻撃のダメージを与える。
アシッドボトル1本消費

ダメージ計算式
(基本ATK+武器ATK×サイズ補正
 -敵の減算DEF+過剰精錬ボーナス+ATK上昇カード) ×スキル倍率

 

・デモンストレーション(火属性 詠唱1000ms、ディレイ500ms)
ファイヤーボトルを投げて対象地面に火柱を発生させる。
ファイヤーボトル1本消費

 

・アシッドデモンストレーション(強制無属性 詠唱・ディレイ1000ms)
ファイアーボトルとアシッドボトルを
同時にターゲットに投げて爆発を誘導する。
ファイアーボトル1、アシッドボトル1消費。

ダメージ計算式
0.7×(自INTの2乗)×相手VIT/(自INT+相手VIT)×SkillLv.

 

ここで問題となるのは、アシッドボトルとファイアーボトルである。

アシッドボトルは、製薬ケミの指南書”アシッドボトル製造の書”に、
材料が「空きビン1本に止まらない心臓1コ」と書いてあるので、
それでアシッドボトルが1本作れるわけであるが、
この心臓からどうやって酸が取れるか考えてみたところ、
どう考えても、無理っぽいのでそれ以上考えないこととした。
まぁ、ゲームだし。

次にファイアーボトルであるが、こちらは幾分論理的。
同じく製薬ケミの指南書”ファイアーボトル製造の書”に、
材料が「空きビン、アルコール、透明の布、各1コ」と書いてある。
つまり、布が導火線代わりである。
まぁゲームなので、どこで火をつけるのかを考えてはいけない。

しかし、材料のアルコールも実は製造しなければならない。
きのこ狩りをしていると、時々瓶詰めされたものが落ちてくるが、
これではあまり自然の理にかなっていない。

そこでアルケミストらしく、一からアルコールを製造するとなると、
指南書”アルコール製造の書”を参考にすると、
材料は「空きビン、空の試験管が各1、毒キノコの胞子、植物の茎が各5」。

というわけで、まぁ簡単に言ってしまえば、
大麦の麦芽(あれも植物の茎といえば、茎に当たる)を
微生物の力を借りて分解してビールを作るのと同じ原理。
ただし、担子菌や子嚢菌が分解して
アルコールを作ってくれるかがナゾである。オリゼー頑張れよ。

まぁもやし(麹)に相当するアイテムがないので、
きのこの胞子あるいは毒キノコの胞子になったんだろうけども。
まぁそこまでは妥協することとしましょう。

ちなみに皆さんは届け出なしにアルコールを製造してはいけません
酒税法で罰せられますからねー。

 

で、ここで話はアルコールなんですけど。
何も考えずにアルコールといった場合、
それはメタノール(C2H5OH)を指すので、
まぁこいつ自体は引火性もあるから火炎瓶には使えるだろう。

しかし、アシッドボトル、通称「塩酸」はどうだろうか。
塩酸は、ご存知の通り、塩化水素(HCl)の水溶液であるが、
Wikipediaを見る限りでは、

摂取=消化器を激しく冒し、致命的になりうる。
吸入=塩化水素が人体に有毒。
皮膚=腐食性があるので、化学熱傷の原因となる。

とあり、当然といえば当然なのであるが、
毒物及び劇物取締法の劇物指定である。
まぁ薬局で買えないことはないが・・・。

 

じゃあ、もっと身近に作れないの?・・・ということで。

ここから先は、悪い子はマネしないでね。
良い子と普通の子は勉強がてらに読んでね。

 

まずアシッドボトル。
通称「塩酸」ですが、これを改称して「酢酸」とします。

酢酸は、普通の一般の調理用でw/vで5%くらいだけれども、
純粋の酢酸、いわゆる脱水させた無水酢酸ならば、
もうフタを開けただけで部屋中がえらい騒ぎになります。

無水酢酸は用法を間違えると、爆薬の材料や、
今世間を騒がしているおクスリの材料にもなる(アセチル化)ので、
化学への興味を満たすために正しく使用してください。

まぁ、普通の人は買わないでしょうけれどね。
身分証明書や印鑑とか要るし。

 

またADS(アシデモ)を考えたとき、
塩酸とアルコールが混ざり合ったらうまく燃えるかよくわかんないので、
やっぱり無水酢酸を使います。

で、火炎びんの方はアルコールではなくて、
灯油とガソリンの混合物(割合はナイショ)にします。
それをある一定の割合で混ぜると、よく燃えます。
しかも、酢酸の刺激臭で最悪なことになります。

間違っても密閉空間では実験しないようにしましょう。

 

本日の記事で触れる恐れのある法律など

1.火炎びん処罰法
2.酒税法
3.薬事法
4.毒物および劇物取締法
5.消防法

本記事は、単なる科学的知識に対する
探究心を追求したものであり、
犯罪を教唆・助長するものではありません。

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テーマ:自然科学
ジャンル:学問・文化・芸術
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