三省堂「NewCrown」という、中学生向けの英語の教科書に、以下の文章がある。
ちょっと本文を読んで、訳したいと思います。
ただ、この訳はあくまでも私自身の訳であって、
授業の予習とかには決して使わないで下さい。
 
 
  
<本文>
 There was once a king who liked visiting many places
around his country alone.
One day in a small village he saw a very old man.
He was digging in his garden to plant a young tree.
 
 The king stopped and watched him,
and after a while he asked the old man.
" What kind of tree are you planting ? "
The old man stopped digging, and showed him the young tree.
" This is an apple tree, " he said.
" An apple tree ? " the king said in surprise. " How old are you, may I ask ? "
" I am ninety years old, " said the old man.
" What ! " cried the king.
" You are ninety years old, and you are planting a young tree !
 You will not get any benefit. You will never see its apples. "
 
 The old man sat on the ground and looked around his garden.
Then he smiled and said, " Did you eat apples when you were a boy ? "
" Yes, I did. But why ? " the king's vorce became weak.
The old man smiled again. " Then, tell me, " he said.
" Who planted the apple trees ? "
" Well, I don't know, " answered the king.
 
" You see " the old man said,
" our forefathers planted trees for us, and now we can eat the apples.
 I am doing the same thing for the people who come after me.
 I want to replay the people who lived before me. "
 The king was silent for a while, but then he said,
" You are right, and I am wrong. You are doing a good thing.
 You are more important than I am. "
The old man smiled at the king and began to dig again.
  
 
<直訳>
 昔、領地内を1人で行幸するのが好きな王様がいました。
ある日のこと、とある小さな村でとても年を取っている老人を見かけました。
 
 おじいさんは苗木を植えるために庭に穴を掘っていました。
王さまは立ち止まって彼を見、少ししてからそのおじいさんに尋ねました。
「何の苗を植えているんだい?」
老人は穴を掘るのを止め、苗木を王様に見せ、
「これはりんごの木ですよ」と言った。
「りんごの木だって?」王様は驚いて言いました。
 
「おじいさん、あんたいくつなんだい? 失礼、お聞きしてもよろしいかな?」
「90になります。」おじいさんが言うのを聞き、王様は叫びます。
「何だって! アンタは90歳で、苗木を植えているのかい!
 じゃああんたはりんごが生るのは見られなくて、何も得られないじゃないか」
おじいさんは地面に座り、庭を見渡しました。
 
それから微笑んでこういいました。
「王様は子供のころ、りんごを食べましたか?」
「ああ、食べたさ。それが何か?」王様の声は弱くなります。
おじいさんは再び微笑み、
「そして、お聞きしますが、誰がそのりんごの木を植えたんでしょうね?」と言いました。
「さぁ、わからんね」王様は答えました。
 
「そうですね」おじいさんは続けます。
「私たちの祖先は私たちのために木を植えてきました。
 そしていま、私たちはりんごを食べることができるのです。
 私は、それとまったく同じことをしているのです。
 それは、私の次の世代の人たちのためにやっていることなのです。
 私は先人と同じことを繰り返したいのです。」
 
 王様は少し黙ってからこういいました。
「あんたの言うことは正しい、私が間違っていた。
 あんたがやっていることはいいことで、私よりアンタの方がよっぽど大事だと言うことだ」
おじいさんは王様に微笑みかけ、再び穴を掘り始めました。
 
 
 
そう、この「先人からの知識を次の世代に伝える」という精神なのよ。
私が、農業科として生徒に伝えたいことの核心はここにあるのよ。
あーぁ、この文章を生徒に読ませたい。
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テーマ:自然・農業体験
ジャンル:学校・教育
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