嘆けとて 月やは物を 思はする
 かこち顔なる わが涙かな
                西行法師 「千載和歌集」

<直訳>
「嘆け」といって、月は物思いをさせるのだろうか。
いやそうではない(反語)が、恋の物思いを月のせいにして、
恨めしそうな顔ではらはらとこぼれ落ちる私の涙よ。

・文法など
「月やは物を思はする」の「やは」は係助詞。結びの語は助動詞「する」。

「かこち顔」
「かこつ(託つ)」は”〜のせいにする”や”嘆く”といった意味の動詞。
スポンサーサイト
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック