久方ぶりにコイウタをやってみようと思います。
前回が、第88番歌「難波江の~」でしたので、その続きからです。

 

百首歌の中に忍恋を

玉のをよ たえなばたえね ながらへば
 忍ぶることの 弱りもぞする

                  ――式子内親王 「新古今和歌集」

 

<直訳>
百首詠進したときの中で「忍ぶ恋」について詠んだ歌

私の命よ、絶えてしまうのならば絶えてしまえばいいじゃない!
生き長らえていると、私の恋心を秘めている意思が弱まってしまっては困るから。
そして、秘めた恋心が他の人に知られたくないから。


・文法など
「を(緒)」、「たゆ(絶ゆ)」、「永らふ」、「弱る」は縁語。

「もこそ/もぞ」
係助詞「も」+係助詞「こそ/ぞ」+結びの語(連体形/已然形)で、
”〜したら大変だ”、”〜しては困る”の意味となる。
⇒弱り も ぞ する =「弱ってしまっては大変だ」

 

<意訳>
どうせ生きていたって、この恋なんて叶わないんだから。
だったら、死んだっていいじゃない!
あの人と一緒じゃないと生きてても意味なんかないんだから。
でも、結局はあの人とは結ばれない、叶わぬ恋だったのかなぁ。

べっ、別にアンタのことが好きって言ってるわけじゃないんだからね!
か、勘違いしないでよ。アンタなんて大っ嫌いなんだからね。

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