さて、昨日の第13番歌に続いて、次の第14番歌も恋の歌です。
この先、9首連続や、8首連続で恋の歌というのもあります。
まぁ、お楽しみに(・・・にしている人はどれくらいいるのだろう)。




陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに
  乱れそめにし われならなくに
              ――河原左大臣(源融) 「古今和歌集」


<直訳>
陸奥で有名な しのぶもちずりの乱れ模様のように、
私の心は誰のせいで乱れてしまったのだろう、
それは私自身ではないのになぁ(あなたのせいなのだ)。



・文法など
「しのぶもぢずり」、「乱れ」、「そめ」は縁語。
「そめ」は、「染め」と「初め」の掛詞。
「陸奥のしのぶもぢずり」は、「乱れ」にかかる序詞。


「しのぶもぢずり」とは。
信夫文知摺(現代では「しのぶもちずり」と読む)とかき、
福島県信夫郡(現:福島市)で有名だった絹織物。
草の汁液で染色する(草木染めの一種)。



<hの実情に合わせた意訳>
私の心はすっかり乱されてしまっている。
それを表現するのに、しのぶもちずりという草木染めの模様が適当であろう。

これまでは、何も考えたりせずに平々凡々と過ごしてきたというのに、
どうしてしまったことだろう。

あれやこれやと将来のこととか、あーんなことから、こーんなことまでと、
次から次へと考えが頭をよぎっていく。

これはきっと、あなたととのことを考えているからなのですね。
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