2012年8月13日、第94回全国高等学校野球選手権大会第6日
○済々黌(熊本)3-1鳴門(徳島)●

この試合で起こったプレーについての解説
いわゆる「第4アウト」、「3アウトの置き換え」というプレー。

7回裏、熊本・済々黌の攻撃 1死 一、三塁の場面

打者はショート上にライナーを打った。
この打球をショート(遊撃手)がジャンピングキャッチで好捕(2アウト)。
飛び出してしまった走者は帰塁(リタッチ)する義務が発生した。


ヒットエンドランでスタートを切っていた一塁走者は戻れず、
これを見た遊撃手は一塁に山なりの送球をした。
ここで「第3アウト」が成立した。
本来なら、3アウトでチェンジというところである。


が、しかし、その間に3塁走者が「帰塁せずに」本塁に進入を試みていた。
これが、1塁に送球されてアウトが宣告される前、
すなわち第3アウトが宣告される前に、本塁に達したとして、
済々黌に1点が認められた。


ここで、注意したいのは、ライナー(直飛)で捕球しても、
フォースの状態ではなかったということである。

走者は打球が落下せず捕球されたので、帰塁する義務はあるが、
1塁走者、3塁走者ともに進塁する義務はない
(リタッチした後に危険を冒してタッチアップはできる)。

注:野手は捕球後、飛び出している走者の塁に投げる義務もない。
  送球よりも帰塁の方が早いことがあるからである。
  当然アウトにできると思うなら、早く塁に送球すればよい。

今回のプレーとしては、リタッチをしていないタッチアップ、
あるいは捕球よりも早いタッチアップととして扱われるので、
守備側は、これを審判にアピールすることで、 3塁走者を
アウト(「第4のアウト」の成立)にしなければ、得点が認められる。


三塁手がボールを持って3塁をタッチするなどのアピールをすれば、
1塁走者のアウトよりも、3塁走者の方が先にアウトとなって、
「第4のアウト」あるいは「第3アウトの置き換え」が成立し、
得点は認められなかったであろう。


このアピール権は、守備側のチームが、ベンチに引き揚げ、
ファールラインを超えた時点で権利を失う。

スポンサーサイト
テーマ:高校野球
ジャンル:スポーツ
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック