昨日の25番歌の次のコイウタは、順番通り進行すると第27番歌なのですが、
以前に、「をぐら山春秋」を食べていたら出ていましたので、
今日は第30番歌をお届けすることにします。



ありあけの つれなく見えし 別れより
  暁ばかり 憂きものはなし
             ――壬生忠岑  「古今和歌集」



<直訳>
明け方まで残る月が無情に見えたように、
あなたにも冷たくあしらわれて別れた。
そのときから、夜明け前の時間帯ほど寂しく辛いものはない。


・背景や文法など
「暁」
午前3時から5時ごろの間。
空が明るみ始める(あけぼの)より前。

一夜を女とともに過ごした男は、この時間帯に女の家より帰るという習慣だった。

・・・なんか、ちょっと前の私みたいだ。



<hのいつもの意訳>
「もうあなたとはお会いできませんの。帰って下さる?」と言われ、
この女性(ひと)には、他に好きな男ができたのだろうな、と感じた。
自分のような身分の低い貧しい人間よりも、もっといい人はいるハズだしな。

夜明け前に追い出されたので、白々しくも沈まぬ月の光を頼りに、
家へ向かってトボトボと歩きながらそう考えていると、
冷たく別れ話を持ち出されたのも、なんとなくわかる気がする。

でも、それ以来、夜明け前になるといつも彼女のことを思い出してしまって、
寂しくて苦しくて辛くなってくる。

どうして私じゃいけないのですか。。。
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