恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり
 人知れずこそ 思ひ初めしか
              ――壬生忠見  「拾遺和歌集」


<直訳>
「恋をしている」という私のうわさが早くも世間で評判になってしまっている。
人に知られないようにひっそりと想い始めたというのに。


・文法や背景など
「恋すてふ」=サ変動詞「恋す」+「といふ」の短縮形("ちょう"と読む)
「といふ」→「とゆー」→(中略)→「とょー」→「ちょー(てふ)」

「まだき(未だき)」→早すぎる、という意味。

「にけり」=完了「ぬ」+過去「けり」=〜してしまった



さて、右方・平兼盛と左方・壬生忠見の勝負の行方やいかに。

まず、判者を務めた左大臣藤原実頼はその勝者を決めかねた。
実頼は、この判定を大納言源高明(たかあきら)に譲った。
しかしながら、高明も答えることができずに、村上天皇の勅判を伺うこととなった。

両者とも、「しのぶ恋」が表になってしまったという内容。
歌に詠み入れられた技巧(修辞)もほぼ同じ。


御簾(みす)の中で、村上天皇は「しのぶれど・・・」と、
兼盛の頭の五文字を口ずさまれたという。
口ずさむというより、口に出たといった方がよいでしょうか。

そこで、この勝者は兼盛と決まった。



微妙な判定で敗れた忠見は、落胆して死んでしまったという逸話があるが、
それは後で付け加えられた話らしい。

まぁ、歌とかは好き嫌いがありますしねぇ。

村上天皇は、叶わぬ恋という同じ境遇の中にあった兼盛の歌に、
惹かれたというか心を打たれたのではないでしょうか。



<hの妄想をミックスした意訳>
run「お前さ、○○のこと好きなん?」
♂「はぁ? なんで?」
run「○○が、お前のこと好きや言うてたで」
♂「・・・へぇ。」


――なんでバレたんだ?
そもそも誰にも言ってないし、つい最近のことなのになぁ。
でも聞かれるってことは顔に出ていたのかな・・・(第40番歌)


♀「ちょっとあんたぁ!」
♂「何だよ・・・」
♀「あんた、○○ちゃんのこと好きでしょ」
♂「だからなんで」
♀「何でって、ウワサになってんのよ〜。♂に好きな人できたって」
♂「ウワサなの?」
♀「もっぱらのウワサなのよ〜。いいわねー、ウワサになるって」

♂「♀はウワサならないの?」
♀「ゥッ・・・、どうしてそこで私に振るのよ」
♂「や、なんか羨ましそうに見てるから」
♀「ばっ、バッカじゃないの? こんなウワサごときで?」
♂「へぇ。で、そのウワサに信憑性は?」
♀「わかんないから、直接、代表して、私が、聞きにきたんでしょうが!」

♂「一部分だけ・・・、は合ってる。・・・かも。」
♀「一部分って何よ。」
♂「一部分は一部分だろ」
♀「ははー、まぁあんたのことだから、別に好きかどうかはわかんないわけねー」
♂「ま、そんなとこかなぁ」
♀「ま、あんたらしいわannoy
♂「何でそこで怒る?」
♀「ゃー、別にぃ?」



――私だってウワサっていうか、すぐに評判になったのよ。
誰にもわからないように、秘密にして想ってしていても、
あんたも私も昔から思ったことはすぐに顔色に出ちゃうからね。(第41番歌)

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