そうそう、実は第43番歌を飛ばしています。
この歌は、百人一首の恋の歌の中で一番好きなので、
最終回にお届けしようかと考えています。


さて、本文です。


冷泉院春宮と申しける時、百首歌たてまつりけるによめる

風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ
 くだけて物を 思ふころかな


              ――源重之  「詞花和歌集」



<直訳>
冷泉天皇がまだ皇太子でいらっしゃったときに、
100首の歌を献上したときに詠んだ歌(のうちの1つ)

風が激しいので、岩を打つ波が砕けるように、
私だけがひとり、心の砕けるほど思い悩む今日この頃だなぁ。



・文法など
「風を〜波の」は、「くだけて」にかかる序詞

「風をいたみ」=「風」+助詞「を」+形容詞「いたし」+接尾語「み」
→「Aを〜み」で、”Aが〜なので”の意

「いたし」=程度がはなはだしい様子の形容詞
「くだく」=思い乱れる、の意


風の激しさ=私の恋心の激しさ
波=私
岩=あなた
→激しい恋心で私はアタックするけど、あなたは岩のようにビクともしない、と解釈。



<hの実情に合わせた意訳>
私は、あなたしかいないと思っている。
たとえ私がこれまで女性と付き合ったことがないとはいえ、
あなた以上の人なんて、そういないと思う。

だけど、あなたは私の将来を考えて、今は首を縦に振ってくれないのですね。


でも、どうしてだろう。
他の女性と比較ができないのに、あなたがなぜ一番と思うのだろうか。。。
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