みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え
 昼は消えつつ 物をこそ思へ
            ――大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ) 「詞花和歌集」


<直訳>
御垣守である兵士の焚く火が、夜は燃え昼は消えているように、
私の恋の炎も、夜には燃え上がるけれども、
昼には消え入るばかりに物思いに沈んでいる。


・文法など
「みかきもり〜火の」は「夜は〜消えつつ」にかかる序詞
「こそ思へ」は係り結び(強意)

「みかきもり(御垣守)」
宮中の御門を警護する人

「衛士(ゑじ)」
毎年交代で諸国から上京して、衛門府などに配属された兵士のこと



<意訳〜ちょっと趣向を変えてみた〜>
昔の私の話になっちゃうんですけどね。

もう相手が誰だったのかあやふやで思い出せないのですが、
初めて携帯を持って、メールをやり始めたころに
「夜って昼とは違う人格になりませんか?」と、送った記憶があるんですよ。
その返信で、「そう思う」というのをもらった記憶があります。

皆さんはいかがですか?


小学生くらいの私と、今の私はまったくの別人だと思います。
そのころは、この詩(うた)の作者と似たような感じだったと思います。
まぁ、だからといってこのような詩を作れたとは到底思いませんが。
でも、同じような考えをしている人は昔にもいたんだな、という気持ちです。


小学生のころに好きな人はいました。
まぁ2人くらいかな。

昼間学校では、相手に会おうとクラスメイツに茶化されようと、
別になんてこともなく、気持ちも制御はできたのです。

しかし、夜になって寝るころになると、ギンギンに頭が冴えて、

「こういう風に告白しよう」
「いや、こういう文面で手紙にしたためよう」

と、気持ちのありったけが頭を駆け巡ったものです。

しかし、明くる朝にはそういった気持ちや手紙も、
思い出すと恥ずかしくなって、自分の中でボツ案となってしまうのです。


夜は燃えるような気持ちも、昼間は消え入ってしまう。


この詩によって、昔の自分を思い出しました。
スポンサーサイト
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック